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2013年 12月 18日
僕が森に入る理由
かつて里山は重要な資源採掘場でした。

家や家具を作る木材、堆肥を作る落葉、食事の煮炊きや風呂を沸かす薪、
冬は暖をとる為の炭、そして喉を潤し、田畑と潤す湧き水。
時にはきのこを採ったり、肉を狩る場所でもある。


こうして並べると日本人の暮らしにとって里山がどれだけ大事だったかがわかります。
しかし戦後、文明の発達とともにそのほとんどの役割を終え実質的に利用価値を
失った里山は今ではほとんど手つかずで放置されています。

しかし、人が森に入るのは実質的に何かを得る為の行為だけでは無かったように思います。
その行為の過程の中で人は沢山の事を考え、感じながら学び成長してきました。

森は現実的な癒しと恐れが混在する場所です。
現代文明に管理された便利な世界では感じる事の出来ない世界です。

そんな便利さの陰に抜け落ちた、アタリマエの現実を自分の心で感じ、考えること。
そんなことが今を生きる人間に足りないものなのかもしれません。


だから僕は森に入り、山道を復活させ、余分な木を切り、
わざわざ、思索にふけるためだけ森を作る事にしたのです。


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by wadachisou | 2013-12-18 14:29 | 日々の事