2017年 08月 06日
8月6日に。

何かを表現する仕事をしたいと思ったきっかけは

中学生だった頃の一つの解けない疑問からだと思います。


なぜこんなに恐ろしく悲しいのに戦争は終わらないのか?


そんな当たり前のことなのに、

考えれば考えるほど分からなくなったし、

結局戦争は今も終わっていない。


世界が平和で穏やかであってほしい。

戦争も核兵器も間違っている。

そんな当たり前の事が言いたくて、自分は自分の意思で立ち、

発信しつづける仕事を求め、気がついたら耕すうどん屋になっていました。


農業と食、暮しとうどんでの表現は、

平和を語るにはとても遠回りのようですが、

実はいちばんの近道だとも思っています。


僕のうどんはグルメじゃない。

心を豊かにするうどんでありたい。
そんな事を考えながら今日はうどんを作っています。

2017年の8月6日。


世界が平和でありますように。









# by wadachisou | 2017-08-06 18:44 | 日々の事
2016年 12月 30日
今年も一年ありがとうございました!
うどんの食べ納めに、
きんつばの焼き納め、、
納めるってやっぱりいいですね。

一週間もしないうちに、またきんつばを焼き初め、
うどんを食べ初めるんだけど、
それでもとても大事なことなように思います。

入口があって、出口がある。
出口があまり遠いと息切れするし、
この辺りで一度締めますか、では改めて二次会で!
なんて具合に忘年会も盛り上がるわけだけど。
一旦締めないことには収拾がつかない事もたくさんあります。


「お早う」があって、「お休みなさい」があって、
「こんにちは!」があって、「さようなら。」がある。
僕らには誕生日があって、いつか逝く日だってある。

畑には種まきがあって、収穫がある。
うどん屋には沢山の「いただきます!」があって、
「ごちそうさま!」がある。
できる事なら、美味しかった〜!の言葉を添えていただけたら、
うどん屋としてこんなに嬉しいことはない。


本日、これにて今年の営業を納めさせていただきます。
一年本当にありがとうございました!

また来年、みなさんと笑顔で会えますように!

# by wadachisou | 2016-12-30 19:05 | お店の事
2016年 06月 22日
杜の園芸、矢野智徳さんの「大地の再生講座」に参加してきました。
b0200799_21215991.jpg



わだち草の小麦畑があるあたりは土が粘土質で水はけが悪い。
家の周りも水はけが悪く、すぐに溜まりが出来てしまう。
その辺りを自然的に解消する方法、
そしてどうしてそんな土地になったのか。
その流れを知りたくてこの講座に参加しました。


高度成長期以降、便利に暮らす為に、
道路にアスファルトをしき、
水路にはモルタル製のU路溝をとおし、
駐車場には歩きやすくコンクリートをしく。
里川は護岸整備でブロックで囲う。

これによってとても便利だったり、
目前の危険を回避出来たりする訳だけど。。
でもそれによって、普段の暮らしでは目にしない、
大地のもう少し深い所にある水脈が遮断されて、
水と空気が行き渡らない事で、
様々な弊害が出て来ていすそうです。

なるほどなるほど。

簡単には農作物がうまく育たなかったり、木が枯れたり、
雑草が生えすぎたり、水が濁ってしまったり、湿気がこもったり。
水脈の閉ざされた地層は呼吸困難になり微生物は育たず、
グライ層と言われる死んだ土になってしまうそうです。

でも道路のアスファルトをはがしたり、護岸を壊したり、
U時溝を片っ端からとるわけにはいきません。
矢野さんはこの状況をすべて壊して昔に戻れ、なんていいません。
アスファルトやコンクリートを完全に否定する訳ではなく、
もっとうまく利用するべきだと。

現場現場にあった状況に合わせて、水や空気の流れに合わせて、
地下水脈の流れを計算に入れて整備を行う事が大事。
現状に手を入れる事でまだまだ大地は蘇ります。

ちょっとした工夫、丁寧な暮らしと気遣いさえしていれば、
今の現状ももっともっと心地よい空間になるそうです。

そんな話しもしつつ、
まぁ取れるもんならコンクリートは取った方が本当は良いんだけどね。。
なんて苦笑う場面もあり、そんな矢野さんのバランス感覚は
とても共感する所でした。


後半は実際に現場にたち、状況を見て、
自然な水と空気のながれを作り出す様に
矢野さんの指示のもと、参加者みんなで
水はけを改善する水脈を作ったり、
風の流れを改善する為の草を刈ったりします。
まずは現状をどう見立てるか、
そして矢野さんの沢山の引き出しから、
この場にあった改善を施して行きます。

水も空気も決して真っすぐには流れません、
だから水脈は気持ちよく蛇行するくらいが良い。

草刈りは、なにもすべて地面すれすれから刈る必要は無い。
上部の風に揺れる所を刈ってしまえば風が流れ、
調和がとれればだんだんとそれ以上草が暴れなくなる。

なんでもない水たまりにはちゃんと理由がある。
毎日の暮らしの中で、その溜まりやぬかるみを放置せず、
ほんの5分の工夫と手入れで簡単に水は流れるようになる。
そんな小さな事がすべての大きな事にも繋がっていて、
そんな小さな手入れを怠らなければ、おおきな空間も
今よりずっと心地いい空間になっていく。

沢山の事を学びました。

そしてきっとそんな事を繰り返すうちに、
環境の調和がとれて、心地よい空間と、
よけいな事をせずとも力強く作物の育つ
大地、畑が再生されて行くんだろうと思いました。

自分なりの解釈もありますが、
そんな事を学んだ2日間。
なんと言っても作業を終えたその場に立つと、
なんともいい風が吹いているように感じます。
空気が変わった様に感じます。
何とも清々しい気分、参加して良かった!!





ーーーーー

# by wadachisou | 2016-06-22 21:10 | 日々の事
2016年 06月 15日
麦刈りと麦星の会。
今年も麦刈りの季節。
わだち草の小麦畑も刈取りを待つばかり。
親しい友人をよんで小麦の刈取りをして、
夜には近くの山でテントを張って焚火を囲み、
麦星を眺めつつ今年の収穫を祝おうという趣旨の会です。

今期は日程的に16日に麦刈り。前日15日に前夜祭として麦星の会を開く事に。

麦星とは5〜6月、小麦が実る頃、宵にのぼる一等星。
まるで収穫期を迎えた小麦の様なオレンジ色に輝く星です。

そして昨年しゅんしゅんさんに描いていただいた、
わだち草の小麦畑の素描のタイトルでもあります。

残念ながら16日は雨で小麦の刈取りは出来ませんでしたが
前夜祭の麦星の会はとても楽しい会になりました。

前夜祭の晩も実は曇りで星は。。
しかしその分いつも以上に深い闇に包まれました。
街に暮らす友人達には経験した事も無い様な深い深い闇。

その濃密な闇の中で、焚火をたいて、大きなテーブルを囲んで、
美味しいお酒と料理。森では獣達の足音、池の周りを優雅に飛ぶ蛍。
時々顔を出すおぼろ月。
深夜にはジビエのお肉を炙り、おいしいパンとワイン。
笑い声と笑顔を照らす焚火の火。キャンドルの明かり。


尊敬する素晴らしい友人達と本当に楽しい夜をすごす事が出来ました。








-----

# by wadachisou | 2016-06-15 20:27
2015年 12月 19日
『麦星 mugiboshi 』


牛飼い座の星のひとつ、アルクトゥールスという星があります。
これの和名が麦星。麦刈りの6月、麦秋の頃になると、
宵にのぼる一等星なのだそうです。

2015年の5月、麦秋の少し前、素描家しゅんしゅんさんを
わだち草の小麦畑にお招きしました。

なんと小麦畑を絵を描していただく為に。
小麦が実る畑の中に立ち一人ペンを走らせるしゅんしゅんさん。


b0200799_00485129.jpg


新緑の季節、この頃の小麦畑は農作業中も一番気持ち良いとき。
この景色を眺めながらうどんを食べて貰えたらといつも思っていました。
さわさわと風になびく一面に広がる小麦の穂にはいつも感動します。

しゅんしゅんさんのこれまでの作品を見ていて、
この心地よさをいちばん伝えられるのはこれしかない。
そう確信して素描を依頼しました。
これまでにも、なんどかお酒を酌み交わしていた間柄。
こころよく了解して下さり、この日に至ったのです。


日が暮れる前にスケッチブックをとじて、仲間達と池のほとりでキャンプ。
焚き火を囲み、お酒を酌み交わしながら、沢山の話しをしました。
深夜になると真っ暗な空に沢山の星が光っていました。

b0200799_19540074.jpg





その日から半年、とうとう絵が完成しましたとのお知らせが。
うれしくて早くみたい気持ちをおさえつつ
お世話になった方や友人を誘ってお披露目会を開くことに。

そしてお披露目会の日に自分も初めて目にする、
わだち草の小麦畑。

そしてそのタイトルは『麦星 mugiboshi 』

牛飼い座の星のひとつ、アルクトゥールス。
麦刈りの6月、麦秋の頃になると、宵にのぼる一等星。
焚き火を囲んで飲み明かした夜に輝いていたはずの星。
なんてすばらしいタイトルなんだろう。

そしてなんてすばらしい絵なんだろう!!

b0200799_00574088.jpeg



b0200799_18394455.jpg
これは絵の角のほんのほんの一部。
全面はもっともっと大きな作品です。
絵の全体は上手に写せませんでした、
実物はぜひわだち草でうどんを食べながら楽しんで下さい。



b0200799_19030995.jpg
絵の説明をして下さるしゅんしゅんさん。
下はこの日の為にオリジナルの麦星ラベルを貼って持って来ていただいたお酒。

b0200799_19025533.jpg




お披露目会はにぎやかで、楽しく幸せな時間でした。
皆で持ち寄ったおいしいお酒と料理。
最後はもちろん、小麦かおる地粉うどん。

素敵な絵を描いて下さったしゅんしゅんさん。
広島県産材で額を作ってくれた、さしものかぐたかはしさん。
この縁をつないでくれたkantyukyoのよしかさん。
そしてこの日の為にわざわざ遠方から集まってくれたみなさん。

本当にありがとうございました。








# by wadachisou | 2015-12-19 21:43 | お店の事