2016年 06月 22日
杜の園芸、矢野智徳さんの「大地の再生講座」に参加してきました。
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わだち草の小麦畑があるあたりは土が粘土質で水はけが悪い。
家の周りも水はけが悪く、すぐに溜まりが出来てしまう。
その辺りを自然的に解消する方法、
そしてどうしてそんな土地になったのか。
その流れを知りたくてこの講座に参加しました。


高度成長期以降、便利に暮らす為に、
道路にアスファルトをしき、
水路にはモルタル製のU路溝をとおし、
駐車場には歩きやすくコンクリートをしく。
里川は護岸整備でブロックで囲う。

これによってとても便利だったり、
目前の危険を回避出来たりする訳だけど。。
でもそれによって、普段の暮らしでは目にしない、
大地のもう少し深い所にある水脈が遮断されて、
水と空気が行き渡らない事で、
様々な弊害が出て来ていすそうです。

なるほどなるほど。

簡単には農作物がうまく育たなかったり、木が枯れたり、
雑草が生えすぎたり、水が濁ってしまったり、湿気がこもったり。
水脈の閉ざされた地層は呼吸困難になり微生物は育たず、
グライ層と言われる死んだ土になってしまうそうです。

でも道路のアスファルトをはがしたり、護岸を壊したり、
U時溝を片っ端からとるわけにはいきません。
矢野さんはこの状況をすべて壊して昔に戻れ、なんていいません。
アスファルトやコンクリートを完全に否定する訳ではなく、
もっとうまく利用するべきだと。

現場現場にあった状況に合わせて、水や空気の流れに合わせて、
地下水脈の流れを計算に入れて整備を行う事が大事。
現状に手を入れる事でまだまだ大地は蘇ります。

ちょっとした工夫、丁寧な暮らしと気遣いさえしていれば、
今の現状ももっともっと心地よい空間になるそうです。

そんな話しもしつつ、
まぁ取れるもんならコンクリートは取った方が本当は良いんだけどね。。
なんて苦笑う場面もあり、そんな矢野さんのバランス感覚は
とても共感する所でした。


後半は実際に現場にたち、状況を見て、
自然な水と空気のながれを作り出す様に
矢野さんの指示のもと、参加者みんなで
水はけを改善する水脈を作ったり、
風の流れを改善する為の草を刈ったりします。
まずは現状をどう見立てるか、
そして矢野さんの沢山の引き出しから、
この場にあった改善を施して行きます。

水も空気も決して真っすぐには流れません、
だから水脈は気持ちよく蛇行するくらいが良い。

草刈りは、なにもすべて地面すれすれから刈る必要は無い。
上部の風に揺れる所を刈ってしまえば風が流れ、
調和がとれればだんだんとそれ以上草が暴れなくなる。

なんでもない水たまりにはちゃんと理由がある。
毎日の暮らしの中で、その溜まりやぬかるみを放置せず、
ほんの5分の工夫と手入れで簡単に水は流れるようになる。
そんな小さな事がすべての大きな事にも繋がっていて、
そんな小さな手入れを怠らなければ、おおきな空間も
今よりずっと心地いい空間になっていく。

沢山の事を学びました。

そしてきっとそんな事を繰り返すうちに、
環境の調和がとれて、心地よい空間と、
よけいな事をせずとも力強く作物の育つ
大地、畑が再生されて行くんだろうと思いました。

自分なりの解釈もありますが、
そんな事を学んだ2日間。
なんと言っても作業を終えたその場に立つと、
なんともいい風が吹いているように感じます。
空気が変わった様に感じます。
何とも清々しい気分、参加して良かった!!





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by wadachisou | 2016-06-22 21:10 | 日々の事


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