2012年 11月 15日
広島産の割箸に変更しました!そして森に勉強に。
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わだち草のお箸は開店した2003年からずっと、
洗い箸を使用しています。環境にやさしい洗剤で
繰り返し洗いながら使う事で、少しでも環境に
不可を掛けない事を心がけてきました。

洗い箸は洗剤を使って洗い、水を汚すので
エコではない。と言う意見もありますが、
洗剤にこだわれば決してそんな事はないと思って
います。しかし国産の間伐材を利用した割箸と
どちらがいいのか、、という事はずいぶん前から
考えていたことです。

でも割箸の産地である奈良県の吉野から
わざわざ運んでくるっていうのも、
なんとなく気持ちが入らない感じだったので
二の足を踏んでいたのですが、
なんと最近、広島の間伐材で割箸を
作っている所があるというじゃないですか!
これはもう変更するしか無い!!
という事で早速連絡して割箸を取り寄せ、
いろいろとそれにまつわる現状の話を聞き、
即、採用を決定したという訳です。



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今回は日本の森が抱える問題、現状を勉強する為に
取引する事になった尾道の栗尾衛生社、栗尾さんに
県北の森を案内して頂き、話を聞かせてもらう事になりました。
栗尾さんは趣味が登山。自然を愛しアウトドアを楽しんでる方です。
そんな方がこの仕事を始められたのですから間違いありません。



現在日本の森の約41%が植林された人工林です。
この人工林は戦中戦後に燃料や家を建てる為に
大量に植えられました。
しかし現代では燃料は電気、ガスに変わり、
家に使う木材は安い外国産に取って代わられ、
間伐材の有効利用であった割り箸も価格の安い
中国産に変わりました。
そんな状況で日本の林業は成り立たず、
人工林は植えたまま放置されている状態、、
そしてそのせいで森が死にかけていると話に聞きます。。
日本の森の40%が死にかけてる。。うーん、、

植林の森は本来、植えて10年から15年で間伐をします。
木が育ち密集した状態になると、地面に日が当たらなくなり、
しっかりとした健康な木が育たなくなるのです。
間伐(間引)をすることで日当りを良くし、
木と木の間隔を広げてやることで、根のしっかりした、
真っすぐな良い木が育つのです。

人工林の杉林を遠くから見ても緑が深く問題があるようには
見えません、だから山を眺めている分にはピンとこないのですが、
森の中を歩いてみると本当に寂しい感じ、、
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密集した木々が全く間伐がされずに放置されていて、
たしかに森が死んでしまっているようです。。
日が当たらず地面はむき出しで薄暗く、
真っ当な木が育たないだけではなくて、
大雨が降れば土砂崩れも起きやすいなのだそうです。
枝打ちすらされていないので、
今更木材としても使い物にならない。。。





こちらは少しでも間伐されて光が差し込んでいるところ。
森に光が入る事で下層植物や木も育ち、明るく健康的な状態です。
根もしっかりするので土砂崩れの心配もありませんし、
いろいろな植物がCO2をたっぷりと吸収してくれます。
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間伐材を有効利用し、森に光を入れる事がとても大事なんですね。
割箸が洗い箸よりも環境の為に有効なのはこの辺りにあります。
木は育つ段階でしっかりとCO2を吸収してくれます。
だから育った木を利用して燃やしてもCO2はプラスマイナスゼロなのです。
これをカーボンニュートラルと言います。



人工林を抜けて、こちらは広葉樹の森。
美しい紅葉やその落葉でふかふかの林道を歩くと本当に気持ちがいい!
そして、この落葉のつもった森がゆたかな水を育んでくれるのです。
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日本は今の所まだ豊かな淡水に恵まれています。
世界的に見てもとても恵まれた環境です。
この恵まれた水の環境を作り出しているのが森です。
今、蛇口をひねって簡単に出る水は、森が有ってこその水なのです。
広島の水源である太田川の水もその上流も森にはぐくまれ生まれたものです。
森を守る事は自分たちの豊かな暮らしの為に欠かせない事です。
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いっそ利用されないなら広葉樹の森に戻せればとも思うのですが、
まずは今の森の木をなんとかしなくてはどうにもなりません。
水を守る為にも温暖化対策の為にも健全な森作りはとても重要なんですね。



今回の山歩き、すごく勉強になりました。
話には聞いていましたが、実際に見た「死んだ森」は衝撃でした。。
栗尾さんとの話も更にエキサイトして松枯れやナラ枯れ、森の免疫力
バイオマスエネルギーの可能性についてなどなど、
熱いお話を沢山聞く事が出来ました。


自分たちには成し遂げなくてはならない問題が沢山あります。
温暖化による環境問題や
脱原発以降の自然エネルギーの普及などなど。

でもこれは実は幸せな事でもあります。
自分たちにはやるべき事があるのです。
生きてる意味があるがあるって事です。
明確な目的があるってことはいい事です。

高度成長からバブル以降に見失ってしまった
明確な目的です。

僕らはこの課題を乗り越えられるように
アイディアを絞って、工夫をこらして、
日々を楽しみながら暮らしていけたらと思います。

まずは割箸を使いながら、そして使用済みの割箸で風呂を焚き
じっくりと暖まりながらいろいろと作戦を練ろうと思います。。


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*質問があったのでちょっと補足*

割り箸でも中国製の割り箸はぜんぜん駄目です。
日本の割り箸は多くが柱を取った後にでる背板を利用します。
これはそれ以外に使い道がなく処分される所ですので
無駄がなく効率的です。それに対して中国の割り箸は、
木をまるごと「桂剥」のようにして作られます。
割り箸の為に、お金の為に、無計画に森林を伐採している
と聞いています。

しかし割り箸の単価としては非常に安い。
中国の割り箸は一膳で1円を切るのに対し日本製は3〜4円します。
大手チェーン店などは年間一億膳の箸を使うそうです。
経費にして3億円変わるとなるとなかなか使ってもらえないそうです。
でもわだち草の一ヶ月の経費で言うと5千円くらい、
この程度ならなんとかなります。
んっ?年間にすると6万円かぁ、、、いやいやお金の問題じゃないのです!

国産の割り箸をもっとつかいましょー!

by wadachisou | 2012-11-15 18:05 | お店の事


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